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「願い」や「祈り」から選ぶギャッベの絵柄
カテゴリー:メーカーラグ・カーペット
目次
肌寒い季節がやってきました。
ガゼボがある神戸の地でも、コートやマフラーを身に付ける方が増えてきました。
毎年この季節にお問い合わせが増えるアイテムは、やはりギャッベです。
ギャッベの絵柄にはさまざまな種類があり、いつも私たちの心を踊らせてくれます。
なぜこれほどに多くの絵柄があるのか。
それは、人々の願い事や祈りの数を表しています。
今回は、ギャッベの絵柄を願いや祈りの意味を通してご紹介します。
長寿を願う、糸杉の絵柄
ギャッベが織られるイラン地域では、糸杉は昔から聖樹として扱われています。
真っ直ぐ長く10メートルほどに育つ糸杉は、健康や生命力を表します。
寒さが厳しい地域で、天高く伸びて育つ糸杉の絵柄に、人は長く健やかに生きられますようにという願いを込めました。
子孫繁栄を願う、ザクロの樹
種が多いザクロは、豊穣の象徴です。
ザクロの実がたくさん実る様子を描くことで、子宝に恵まれ、子孫が繁栄してゆく願いを込めています。
ザクロの皮は染料としても使われました。
自然由来の優しい色合いが特徴です。
新しい家族や子どもたちの成長を願いながら、ザクロの絵柄と共に過ごしてきた人々の生活を想像し、深い愛情を感じずにはいられません。
光輝く人生を願う、金魚
春分の日はイランのお正月で、ノウルーズと呼ばれます。
ノウルーズは「新しい日」という意味を持ち、日本でも鏡餅やしめ縄を飾るように、イランでもお正月には縁起物として金魚を飾ります。
金魚は光り輝くその姿から、生命力や希望を象徴します。
ベースにある茜色もまた、生命力を意味します。
生き生きと泳ぎ回る金魚に、人生の繁栄への希望を込めたのですね。
成功を祈る、ラクダの絵柄
遊牧民にとってラクダは大切な移動手段です。
そして、大切な資産でもあります。
新たな土地へと移動した先での生活が豊かであるようにとの願いから、ラクダには成功や富を意味しています。
遊牧民の厳しい環境の中での暮らしから生まれた絵柄とも言えますね。
民族のアイデンティティ、トランジ
ひし形はペルシア語で「トランジ」と言います。
遊牧民族のカシュガイ族であることを意味し、家紋のように部族のアイデンティティを示します。
また、厄除けの意味を持ち、家内安全の願いを込めた絵柄とされます。
ギャッベによく見かけるグラデーションは、季節や時の流れや移ろいを意味しています。
願いや祈りを込めて選びたい、ギャッベ
今回はギャッベの絵柄を、願いや祈りの方向からご紹介しました。
伝統的なギャッベの絵柄にはさまざまな願いを込められており、織子によって大切に織られています。
お好みの絵柄や色合いからギャッベを選ばれるかたが多いですが、永く使うギャッベだからこそ、あなたやご家族への願いに焦点をあて、大切な一枚を選ばれる方法もおすすめです。
ガゼボでは、さまざまなギャッベをお取り扱いしております。
店頭で、オンラインショップで、お気に入りを見つけてくださいね。